今回、二次燃焼ストーブのトルネードに対して、ブレード(羽)を付けました。前回動画では二次燃焼穴の折り曲げ、ファイヤーリングにより、見事にトルネードしました。但し、火力が弱くなったり、風に煽られてしまうとトルネードは不安定になり軸がブレたり、崩れたりする課題も有りました。今回はそんな課題に対してストーブの上昇気流をブレードで回転させトルネードの補助、安定化を狙います。
二次燃焼ストーブです。
ファイヤーリング内側に自作のブレード(羽)です。これにより炎の上昇気流を更に回転させます。
ブレードの材料は塗料缶の蓋を活用します。
ブレードの作図です。
蓋にトレースします。
ホールソーやドリルで穴明けします。
金切りばさみでカットします。
ブレードの先端を少しカット、羽を折り曲げます。
ブレードの完成です。
二次燃焼炎のトルネードを確認していきます。燃料は松のペレットです。
火力が強い状態でのファイヤーリングのみのトルネードです。安定しています。
火力が強い状態でのブレード&ファイヤーリングのトルネードです。安定しています。
火力が弱い状態でのファイヤーリングのみのトルネードです。時々中心がブレて不安定です。
火力が弱い状態でのブレード&ファイヤーリングのトルネードです。安定しています。
使用後の状態です。熱による損傷も有りません。
ブレードを付けると炎は安定してトルネードする事が確認できました。
YouTube 動画
ブレードの作図
半径78mmの円を描きます。
円を9等分します。40°×9等分=360°
中心に半径10mmの円を描きます。
半径10mmの円の外側に半径55mmの円を描きます。
半径10mmの円に1,2,3,・・・9と番号をふります。(10mm円と9等分した線の交点に番号)
半径55mmの円に番号をふります。10mm円の1番が55mm円の6番、以後2番が7番、3番が8番・・・
コンパスで55mm円の1番を中心に10mm円の1番から弧を描く。
弧を描いた状態
以後55mm円2番を中心に10mm円2番より弧を描く
55mm円3番を中心に10mm円3番より弧を描く
9番まで描けば完成です。
********************************************************************
■ブレードの材料
塗料缶の蓋
■ブレードの製作
ブレードを作図して蓋にトレース
ドリル、金切りばさみにて加工
■ブレードの効果確認
ファイヤーリング取付けのみとファイヤーリング+ブレードとの炎の比較
1,二次燃焼炎が強い場合、どちらも綺麗にトルネードして、回転力の差は特に肉眼では認められなかった。
2,二次燃焼炎が弱い場合、ファイヤーリング+ブレードでは炎の中心がブレる事も無く回転していた。一方ファイヤーリング取付けのみでは炎の中心がブレて、トルネードも不安定になった。
以上、ブレード付きではトルネードを安定させる効果が認められた。
但し、ファイヤーリング取付けのみでも炎の揺らぎや回転の変化が楽しめる為、これはこれで素晴らしいトルネードを観賞することが出来る。