2022年11月26日
コールマン 200A 純正マントル VS 大王マントル 徹底比較
今回はコールマンガソリンランタンのマントルのご紹介です。ランタンをポンピングする時とか移動する時、振動によりランタンが壊れてしまう時が有ります。また点火のガソリン炎上によりマントルに穴が開き、やがて大きくなってなっていったりします。コールマンの純正21Aマントルより評判が良い大王マントルの「安さ・明るさ・強さ」を徹底比較しましたので、参考にしてみて下さい。
コールマン200Aのガソリンランタンのマントルの比較を行います。

左が純正コールマン21A、中が大王マントル2C-HG、右が大王マントル24-A 「安さ・明るさ・強さ」を比較します。

コールマン21A 2枚入りです。200A以外にたくさんのランタンがマントル21A適応となっています。

大王マントル2C-HG 200~300CP用 4枚入り

大王マントル24-A 350~500CP用 2枚入り

主なコールマンランタンです。300CP(キャンドルパワー)とは300本のろうそくの明るさです。

それぞれのマントルの大きさです。24-Aは21A,2C-HGの2倍の大きさです。

■安さの比較を行います。

Amazon、楽天、その他パーツショップの価格、1個当たりの価格です。大王2C-HGがもっとも安いです。

■明るさの比較です。

コールマン21Aですが同じ製品ながら空焼き後、マントルの長さが左が短め、右が長めとなっているものです。光の色味は電球色寄りです。

大王マントルで左が2C-HG、右が24-Aです。光の色味は昼白色寄りです。

コールマン21A(短め) 60.75 lux(lx)です。

コールマン21A(長め) 93.96 lux(lx)です。

大王マントル 2C-HG 75.16 lux(lx)です。

大王マントル 24-A 117.44 lux(lx)です。

明るさのまとめです。大王24-Aがマントルが大きいだけに一番照度が高いです。

■強さの比較です。

コールマン21A(短め)50cmから落下でマントル破損しました。コールマン21A(長め)は初めから一部破損なので記録無しです。

外れたコールマンマントルを触ると粉々になりました。

大王マントル 2C-HG 40cmで破損しました。

大王マントル 24-A 20cmで破損しました。

外れた大王マンマントルを触わりましたが粉々にはなりませんでした。

強さのまとめです。コールマン21Aが一番強いものでしたが、50cmも40cmもほぼ同じレベルと思います。

評価のまとめです。

安さは大王2C-HG、明るさは大王24-A、強さはコールマン21Aでした。私的にお薦めは大王2C-HGです。純正より「安く」、純正と同等の「明るさ」、純正と同等の「強さ」が理由です。

Youtube動画
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【各マントルの比較】
純正21Aマントル、大王マントル2C-HG(赤)、大王マントル24-A(緑)それぞれの「安さ・明るさ・強さ」を比較しました。
①■安さの比較
Amazon、楽天、その他パーツショップの市場価格を調べました。送料(300円程度)別での価格帯、マントル1個当たりの価格帯です。
コールマン21A 2個入り 436~580円 1個当たり 218~290円
大王2C-HG 4個入り 600~770円 1個当たり 150~193円
大王24-A 2個入り 400~480円 1個当たり 200~240円
大王マントル方が純正より安い価格となっています。
②■明るさの比較
それぞれのマントルの明るさ 照度を計測しました。コールマンは同じ21Aでも短め、長めとなっていたのでこの2個も比較しました。
コールマン21A(短)60.75 lux(lx)
コールマン21A(長)93.96 lux(lx)
大王2C-HG 75.16 lux(lx)
大王24-A 117.44 lux(lx)
マントルが大きい程明るいという結果になりました。一番大きなマントル大王24-Aが一番明るく、次にコールマン21A(長)でした。同じ商品でありながら微妙に空焼きすると長さの差が出てしまうようです。マントルの光の色味はコールマンが電球色寄りで大王マントルは若干昼白色寄りになっています。大王マントルの方が昼白色寄りなので明るく光る感覚です。一番明るかった大王24-Aは明るさを追求すれば一番の商品ですが、熱量もかなりのものでジェネレーターに伝わる熱により中のアスベストチューブ(紙筒)への影響が懸念され、劣化、焼き付きが早まると思います。大王24-A以外はほぼ同レベルの明るさと言っても良いでしょう。
③■強さの比較
ランタンからフレームAssyを外し、落下テストを行いました。コールマン21A(長)のは既に一部壊れていましたので対象外です。落下させマントル破損した距離です。
コールマン21A(短)50cm
大王2C-HG 40cm
大王24-A 20cm
コールマン21A(短)が一番落下の衝撃に耐えました。次に大王2C-HGですが、50cmも40cmも同じレベルと思います。さすがに大王24-Aはマントルが長い為、衝撃に弱く、ポンピング時、移動時の振動でマントルが揺れ、バーナー取付け箇所から壊れるリスクが高いと思います。
またフレームAssyのバーナーからから外れ壊れたマントルを指で触りましたが、コールマン21Aは粉々になりましたが大王2C-HG、24-A共に粉々になることは有りませんでした。大王マントルは指で優しく触ったりするだけの静荷重では壊れませんが、衝撃荷重、動荷重に強いとは言えません。
【評価のまとめ】
大王マントルが純正マントルに比べ極めて「安い」「明るい」「強い」までには至りませんでしたが、今回のコールマン21A、大王2C-HG、大王24-Aの比較でお薦めなのは大王2C-HGです。純正より「安く」、純正と同等の「明るさ」、純正と同等の「強さ」が理由です。次にお勧めなのは純正21Aです。大王24-Aは明るさ一番ですが、それ以上に強さに欠けていた強さでした。マントルが長い為にポンピングや移動の振動などによりマントルが揺れて破損するリスクが高いと思いました。また明るさの半面、熱量の大きさがジェネレーター内のアスベストチューブ紙筒の劣化、焼き付きが早まると思いました。紙筒をステンレスメッシュに変更すれば問題無いと思います。
以上、マントル選びの参考になれば幸いです。
コールマン200Aのガソリンランタンのマントルの比較を行います。

左が純正コールマン21A、中が大王マントル2C-HG、右が大王マントル24-A 「安さ・明るさ・強さ」を比較します。

コールマン21A 2枚入りです。200A以外にたくさんのランタンがマントル21A適応となっています。

大王マントル2C-HG 200~300CP用 4枚入り

大王マントル24-A 350~500CP用 2枚入り

主なコールマンランタンです。300CP(キャンドルパワー)とは300本のろうそくの明るさです。

それぞれのマントルの大きさです。24-Aは21A,2C-HGの2倍の大きさです。

■安さの比較を行います。

Amazon、楽天、その他パーツショップの価格、1個当たりの価格です。大王2C-HGがもっとも安いです。

■明るさの比較です。

コールマン21Aですが同じ製品ながら空焼き後、マントルの長さが左が短め、右が長めとなっているものです。光の色味は電球色寄りです。

大王マントルで左が2C-HG、右が24-Aです。光の色味は昼白色寄りです。

コールマン21A(短め) 60.75 lux(lx)です。

コールマン21A(長め) 93.96 lux(lx)です。

大王マントル 2C-HG 75.16 lux(lx)です。

大王マントル 24-A 117.44 lux(lx)です。

明るさのまとめです。大王24-Aがマントルが大きいだけに一番照度が高いです。

■強さの比較です。

コールマン21A(短め)50cmから落下でマントル破損しました。コールマン21A(長め)は初めから一部破損なので記録無しです。

外れたコールマンマントルを触ると粉々になりました。

大王マントル 2C-HG 40cmで破損しました。

大王マントル 24-A 20cmで破損しました。

外れた大王マンマントルを触わりましたが粉々にはなりませんでした。

強さのまとめです。コールマン21Aが一番強いものでしたが、50cmも40cmもほぼ同じレベルと思います。

評価のまとめです。

安さは大王2C-HG、明るさは大王24-A、強さはコールマン21Aでした。私的にお薦めは大王2C-HGです。純正より「安く」、純正と同等の「明るさ」、純正と同等の「強さ」が理由です。

Youtube動画
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【各マントルの比較】
純正21Aマントル、大王マントル2C-HG(赤)、大王マントル24-A(緑)それぞれの「安さ・明るさ・強さ」を比較しました。
①■安さの比較
Amazon、楽天、その他パーツショップの市場価格を調べました。送料(300円程度)別での価格帯、マントル1個当たりの価格帯です。
コールマン21A 2個入り 436~580円 1個当たり 218~290円
大王2C-HG 4個入り 600~770円 1個当たり 150~193円
大王24-A 2個入り 400~480円 1個当たり 200~240円
大王マントル方が純正より安い価格となっています。
②■明るさの比較
それぞれのマントルの明るさ 照度を計測しました。コールマンは同じ21Aでも短め、長めとなっていたのでこの2個も比較しました。
コールマン21A(短)60.75 lux(lx)
コールマン21A(長)93.96 lux(lx)
大王2C-HG 75.16 lux(lx)
大王24-A 117.44 lux(lx)
マントルが大きい程明るいという結果になりました。一番大きなマントル大王24-Aが一番明るく、次にコールマン21A(長)でした。同じ商品でありながら微妙に空焼きすると長さの差が出てしまうようです。マントルの光の色味はコールマンが電球色寄りで大王マントルは若干昼白色寄りになっています。大王マントルの方が昼白色寄りなので明るく光る感覚です。一番明るかった大王24-Aは明るさを追求すれば一番の商品ですが、熱量もかなりのものでジェネレーターに伝わる熱により中のアスベストチューブ(紙筒)への影響が懸念され、劣化、焼き付きが早まると思います。大王24-A以外はほぼ同レベルの明るさと言っても良いでしょう。
③■強さの比較
ランタンからフレームAssyを外し、落下テストを行いました。コールマン21A(長)のは既に一部壊れていましたので対象外です。落下させマントル破損した距離です。
コールマン21A(短)50cm
大王2C-HG 40cm
大王24-A 20cm
コールマン21A(短)が一番落下の衝撃に耐えました。次に大王2C-HGですが、50cmも40cmも同じレベルと思います。さすがに大王24-Aはマントルが長い為、衝撃に弱く、ポンピング時、移動時の振動でマントルが揺れ、バーナー取付け箇所から壊れるリスクが高いと思います。
またフレームAssyのバーナーからから外れ壊れたマントルを指で触りましたが、コールマン21Aは粉々になりましたが大王2C-HG、24-A共に粉々になることは有りませんでした。大王マントルは指で優しく触ったりするだけの静荷重では壊れませんが、衝撃荷重、動荷重に強いとは言えません。
【評価のまとめ】
大王マントルが純正マントルに比べ極めて「安い」「明るい」「強い」までには至りませんでしたが、今回のコールマン21A、大王2C-HG、大王24-Aの比較でお薦めなのは大王2C-HGです。純正より「安く」、純正と同等の「明るさ」、純正と同等の「強さ」が理由です。次にお勧めなのは純正21Aです。大王24-Aは明るさ一番ですが、それ以上に強さに欠けていた強さでした。マントルが長い為にポンピングや移動の振動などによりマントルが揺れて破損するリスクが高いと思いました。また明るさの半面、熱量の大きさがジェネレーター内のアスベストチューブ紙筒の劣化、焼き付きが早まると思いました。紙筒をステンレスメッシュに変更すれば問題無いと思います。
以上、マントル選びの参考になれば幸いです。
2022年11月12日
無骨化したダイソー鉄板で焼くステーキ【キャンプ飯】
今回はダイソー鉄板でステーキを焼きました。肉焼く前に鉄板を焼いて炭化コーティングして無骨に仕上げました。炭化コーティングとは食用油を鉄板表面に塗り、高温で焼き付けて被膜を付ける事です。銀色に輝いていた鉄板が真っ黒く、無骨な姿に変身させました。ステーキも美味しく焼けました。
ダイソー330円鉄板です。なまっちろい鉄板を無骨に鍛え上がます。

炭化コーティングで無骨に仕上がりました。

ダイソー鉄板のデビュー戦!ステーキを焼いていきます。

焚き火台の準備もOKです。

和牛ステーキとポークステーキです。

和牛ステーキ、ミディアムです。

ダイソー鉄板で焼いたステーキ、完成です。

ダイソー鉄板、無事大役を務めてくれました~。更に無骨になった気がします。

Youtube動画
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【キャンプギア】
・ダイソー330円鉄板
・焚き火台 キャプテンスタッグ カマドB5グリル
【関連動画】
今回、鉄板の炭化コーティングを行いましたが、その手順、注意点も動画アップしていますので、よろしかったら参考にしてみて下さい。
ダイソー330円鉄板の炭化コーティング 成功のポイント
https://youtu.be/GXS9sy0ZRJM
ダイソーMINI鉄板の炭化コーティング
https://youtu.be/eUhmIbfidl4
ダイソー330円鉄板です。なまっちろい鉄板を無骨に鍛え上がます。

炭化コーティングで無骨に仕上がりました。

ダイソー鉄板のデビュー戦!ステーキを焼いていきます。

焚き火台の準備もOKです。

和牛ステーキとポークステーキです。

和牛ステーキ、ミディアムです。

ダイソー鉄板で焼いたステーキ、完成です。

ダイソー鉄板、無事大役を務めてくれました~。更に無骨になった気がします。

Youtube動画
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【キャンプギア】
・ダイソー330円鉄板
・焚き火台 キャプテンスタッグ カマドB5グリル
【関連動画】
今回、鉄板の炭化コーティングを行いましたが、その手順、注意点も動画アップしていますので、よろしかったら参考にしてみて下さい。
ダイソー330円鉄板の炭化コーティング 成功のポイント
https://youtu.be/GXS9sy0ZRJM
ダイソーMINI鉄板の炭化コーティング
https://youtu.be/eUhmIbfidl4
2022年11月05日
ダイソーMINI鉄板の炭化コーティング DAISO
ダイソーで販売されているMINI鉄板の炭化コーティングを施しました。炭化コーティングとは食用油を鉄板上で高温に熱し、乾燥、固着し、それが膜となってコーティングするものです。サビ防止や使い込まれた無骨な鉄板となります。ダイソーには色んなサイズの鉄板が有りますが、330円鉄板に続いてMINI鉄板のコーティング手順を紹介しています。よかったら参考にしてみて下さい。
ダイソー鉄板も色んなサイズが有りますが、今回は真ん中のMINI鉄板リフター付きで行います。

ダイソーMINI鉄板です。

上が以前やった炭化コーティング鉄板で、今回この様に仕上げていきます。

コーティングの手順です。

鉄板の洗浄・乾燥です。

コーティングする油の選定では3種類の特性を持った油が有ります。

乾性油の特徴です。

半乾性油、不乾性油の特徴です。

今回、乾性油であるアマニ油のコーティングを行います。

もう一つ、乾性油であるグレープシードオイルも行います。

初期加熱です。加熱するとほんの僅かですが錆防止の酸化膜が出来ます。

コーティングの基本的な手順です。

鉄板が冷えた状態で油を塗ります。

油の拭き取り、薄塗り状態とします。

裏面も油を塗って拭き取り、薄塗り状態とします。

火力は中もしくは弱とします。

加熱は均等に動かし過熱し過ぎないようにします。

煙が出終える寸前に消火します。

コーティングは6回行いました。

左がアマニ油、右がグレープシードオイルです。

ほぼ同じ仕上がりとなっていますが、若干アマニ油の方が黒く艶が有ります。

ポケットストーブ、ガソリンストーブだとこんな感じです。

コーティングした鉄板で料理を作ります。

ポケットストーブでウインナー、ハンバーグを焼いています。

完成~美味しく頂きました。

料理後の油汚れはしっかり洗剤で落とします。

どちらがアマニ油、グレープシードオイルわからなくなりましたがコーティング健在です。

コーティング後の取り扱い、注意事項です。特に過熱が要注意です。

YouTube 動画
**********************************************************************
【炭化コーティングの手順】
①鉄板の洗浄・乾燥
②コーティングする油の選定
③初期加熱
④コーティング
【①鉄板の洗浄・乾燥】
鉄板の汚れ、油が付着しているので中性洗剤で洗い流す。
【②コーティングする油の選定】
◆乾性油
・アマ二油、グレープシード油、クルミ油
・熱などで酸化、化学変化して乾燥・固着
・分子間の結合力は強い
・コーティング面はドライ
コーティング面と料理後の油汚れとは分離されているので、中性洗剤できれいに洗い流す事が出来て衛生的です。
◆半乾性油/不乾性油
・ゴマ油、コーン油、オリーブオイル
・熱しても乾燥・固着しない
・分子間の結合力は乾性油より弱い
・コーティング面はウェット
コーティング面が固着されずウェット、べとつき気味なので油汚れと合わさり、中性洗剤で洗い流すのが困難です。長期間放置のままだとコーティング面の油が酸化、劣化し、劣化油の臭いがしてしまう事も有ります。
今回は乾性油であるアマ二油、グレープシード油が適していると判断し、炭化コーティングしてみた。
【③初期加熱】
油を敷かない状態で一度加温する。鉄板表面は青色のテンパールカラーとなり、その後銀色となる。酸化膜が出来、錆防止となる。但し酸化膜の厚みは0.1ミクロン程度で大きな効果とはならない。やらないよりやったほうが少しはましレベルです。
【④コーティング】
①鉄板が冷めた状態で油を塗る
②薄く、均一に塗る
③加熱は全体を均一に&過熱し過ぎない
④煙が出終わる寸前で火を止める
以上、①~④を5回程度繰り返す
★コーティングが失敗してしまう注意点
・熱い状態で油を塗る
・厚く油を塗ったままにする
・過熱しすぎる
・煙が出終えても加温してしまう
・失敗の手順を何度も繰り返しコーティングする
特に薄い鉄板であるため、熱が直ぐ伝わり過熱となり炭化層を焼き切り、灰寸前となりますので注意。
☆コーティングが成功するポイント
・冷めた状態で油を塗る
・油を塗り広げ、拭き取ることにより薄塗り状態とする
・均一に加熱し、過熱は避ける
・煙が出終えてたら消火
・厚塗り、厚い層を避けるため、5回程度の繰り返しにとどめる
加熱前の油の拭き取り状態によりコーティング厚さ、色が変わりますので5回程度は一応の目安として下さい。
アマ二油とグレープシードオイルの比較
・アマニ油の方が黒く、艶が出てきれいに仕上がる
・料理後特に剝れ、劣化は無かった。但し使う調理火器により高温、過熱とならない様にご注意下さい。
【コーティングの取り扱い】
①料理後の油汚れは洗剤で落とせる
②鉄板を加熱する場合は空焼きせず、油を敷き、過熱を避ける
③金属の調理具、金属たわし・ブラシによる過度な擦りはしない
以上にご注意下さい。
ダイソー鉄板も色んなサイズが有りますが、今回は真ん中のMINI鉄板リフター付きで行います。

ダイソーMINI鉄板です。

上が以前やった炭化コーティング鉄板で、今回この様に仕上げていきます。

コーティングの手順です。

鉄板の洗浄・乾燥です。

コーティングする油の選定では3種類の特性を持った油が有ります。

乾性油の特徴です。

半乾性油、不乾性油の特徴です。

今回、乾性油であるアマニ油のコーティングを行います。

もう一つ、乾性油であるグレープシードオイルも行います。

初期加熱です。加熱するとほんの僅かですが錆防止の酸化膜が出来ます。

コーティングの基本的な手順です。

鉄板が冷えた状態で油を塗ります。

油の拭き取り、薄塗り状態とします。

裏面も油を塗って拭き取り、薄塗り状態とします。

火力は中もしくは弱とします。

加熱は均等に動かし過熱し過ぎないようにします。

煙が出終える寸前に消火します。

コーティングは6回行いました。

左がアマニ油、右がグレープシードオイルです。

ほぼ同じ仕上がりとなっていますが、若干アマニ油の方が黒く艶が有ります。

ポケットストーブ、ガソリンストーブだとこんな感じです。

コーティングした鉄板で料理を作ります。

ポケットストーブでウインナー、ハンバーグを焼いています。

完成~美味しく頂きました。

料理後の油汚れはしっかり洗剤で落とします。

どちらがアマニ油、グレープシードオイルわからなくなりましたがコーティング健在です。

コーティング後の取り扱い、注意事項です。特に過熱が要注意です。

YouTube 動画
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【炭化コーティングの手順】
①鉄板の洗浄・乾燥
②コーティングする油の選定
③初期加熱
④コーティング
【①鉄板の洗浄・乾燥】
鉄板の汚れ、油が付着しているので中性洗剤で洗い流す。
【②コーティングする油の選定】
◆乾性油
・アマ二油、グレープシード油、クルミ油
・熱などで酸化、化学変化して乾燥・固着
・分子間の結合力は強い
・コーティング面はドライ
コーティング面と料理後の油汚れとは分離されているので、中性洗剤できれいに洗い流す事が出来て衛生的です。
◆半乾性油/不乾性油
・ゴマ油、コーン油、オリーブオイル
・熱しても乾燥・固着しない
・分子間の結合力は乾性油より弱い
・コーティング面はウェット
コーティング面が固着されずウェット、べとつき気味なので油汚れと合わさり、中性洗剤で洗い流すのが困難です。長期間放置のままだとコーティング面の油が酸化、劣化し、劣化油の臭いがしてしまう事も有ります。
今回は乾性油であるアマ二油、グレープシード油が適していると判断し、炭化コーティングしてみた。
【③初期加熱】
油を敷かない状態で一度加温する。鉄板表面は青色のテンパールカラーとなり、その後銀色となる。酸化膜が出来、錆防止となる。但し酸化膜の厚みは0.1ミクロン程度で大きな効果とはならない。やらないよりやったほうが少しはましレベルです。
【④コーティング】
①鉄板が冷めた状態で油を塗る
②薄く、均一に塗る
③加熱は全体を均一に&過熱し過ぎない
④煙が出終わる寸前で火を止める
以上、①~④を5回程度繰り返す
★コーティングが失敗してしまう注意点
・熱い状態で油を塗る
・厚く油を塗ったままにする
・過熱しすぎる
・煙が出終えても加温してしまう
・失敗の手順を何度も繰り返しコーティングする
特に薄い鉄板であるため、熱が直ぐ伝わり過熱となり炭化層を焼き切り、灰寸前となりますので注意。
☆コーティングが成功するポイント
・冷めた状態で油を塗る
・油を塗り広げ、拭き取ることにより薄塗り状態とする
・均一に加熱し、過熱は避ける
・煙が出終えてたら消火
・厚塗り、厚い層を避けるため、5回程度の繰り返しにとどめる
加熱前の油の拭き取り状態によりコーティング厚さ、色が変わりますので5回程度は一応の目安として下さい。
アマ二油とグレープシードオイルの比較
・アマニ油の方が黒く、艶が出てきれいに仕上がる
・料理後特に剝れ、劣化は無かった。但し使う調理火器により高温、過熱とならない様にご注意下さい。
【コーティングの取り扱い】
①料理後の油汚れは洗剤で落とせる
②鉄板を加熱する場合は空焼きせず、油を敷き、過熱を避ける
③金属の調理具、金属たわし・ブラシによる過度な擦りはしない
以上にご注意下さい。